ブラックゴスペルという音楽ジャンルがある。
ゴスペルは福音という意味なので、
当然キリスト教の賛美歌や信仰に関する歌である。
ブラックはまんま黒人のこと。
つまりアメリカの黒人達の賛美歌のことだ。
最近は日本でも結構聴かれるようになってきた。
おそらく歌詞の内容は大抵理解されてないと思うが、
黒人のリズムに乗せた迫力ある合唱は心をつかむのだろう。
現在、僕はあまりブラックゴスペルは好んで聴かない。
実際に幾つかの黒人教会の礼拝に出て、
性に合わないというのが分かったし(疲れる)、
CDになったものは逆に実際の礼拝の良さがあまり伝わらない。
そんなわけで普段あまり聴くことはない。
が、そんな僕でも繰り返し聴いてしまうCDがある。
それがこのノット・ギルティだ。
二枚組みのCDで、全体通してわりといいのだが、
僕がこの一曲だけでも買った価値ありと思うのが、
十一曲目のCDタイトルでもあるノット・ギルティ。
ノット・ギルティ。
日本語にすると「無罪」。
無罪とは、まさに聖書のゴスペル・福音の核心だ。
罪ある全ての人間に下される無罪の宣告。
曲はキー牧師の力強い説教の声から始まる。
「今夜、…わたしはあなた方が既に赦されている事を伝えたい。
それぞれの理由でここに来られたのでしょう。
しかし理由が何であろうと、イエスの言葉はこうです。
『わたしはあなた方が命を得るために、ここに来たのです』…」
説教は続き、気づけばピアノが声に加わっている。
やがて合唱が始まり…。
初めて聴いた時は鳥肌がたった。今でも聴く度に胸が熱くなる。
音楽だけではなく、文字通りのゴスペルが僕の心を打つからだ。
そんな一枚。(でも二枚組)
*注…普通のお店で売っているかどうかは知らん。新宿のオアシス(というクリスチャン書籍の専門書店)では少なくとも見かけた(というかそこで買った)。今確認した所、アマゾンにはあった(2006年1月現在)。
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