日本のみなさんへ2004年11月

紅葉もそろそろ終わりです。
二年目のこの秋も真っ赤に染まる葉の色はやはり綺麗です。
寒くなってきました。

手紙を書こうと思いつつ、なかなか書けないまま十一月になりました。
書けなかった理由は二つ。でも理由の源は一つです。
忙しかったのです。
忙しかったために書く時間がありませんでした。
忙しかったために言葉を失っていました。

九月に授業が始まってから、先月の半ばまでは本当に忙しかったです。
食事をしながら課題の本を読み。
レポートを書き終える頃には夜が明け始め。
疲れて眠りに落ち、起きるとまた授業が始まる。
週末は教会へ行き、日曜の準備と働きで時間が過ぎていきました。
でも幸いなことに精神的には守られていました。
毎晩、静まり、祈り、聖書を開く時間がありました。
追い込まれるほど逆にその時間が助けになりました。

何とか山場を越えた後も、しばらく落ち着きませんでした。
それまでのアクセル全開の生活や思考スピードを急には止められませんでした。
やらなければいけないことに追われていたので、課題で言葉は多く使いましたが、
自分にとって本当に必要な言葉を自分の中で吟味することができませんでした。
今やっと落ち着きを取り戻してきて、こうして手紙を書くこともできるようになりました。
思いや考えをみなさんに伝えることができるのはとても嬉しいことです。
毎日の祈りに覚えてはいますが、言葉を発するまでにはなかなか至りませんでした。

そちらの様子はどうでしょうか?
色々なことが起こったでしょうか?
今何かが起きているでしょうか?
特別なことは何もなかったでしょうか?
いずれ時間のある時にでも様子をお聞かせください。

特に心や体に弱さを覚えている方々のためにお祈りします。
それは恵みであり、喜びであると同時に、苦しみであり悲しみであることと思います。
僕はこちらに来て、随分と弱くなりました。
正確に言うならば、弱いことを再び思い出し、あるいは確認するようになりました。
心も体もですが、まとめて言うと存在として弱い、無に等しい自分を喜んでいます。
それを知ることや体験すること、体験していることは確かにきついことなのですが。

みなさんが理想と自分の現状に焦ったりして苦しむことがありませんように。
人間の理想にたどり着くことを僕は重要に感じられません。
神様が人間に与えた価値はもっとずっと高いです。
存在として高いです。
僕は自分の現実の弱さを知りながら、僕を愛する神によって平和です。
みなさんが苦しんでいるのなら僕にはつらいことです。
相変わらず無愛想で無表情なままですが、祈ります。

また手紙を書きます。

ヒカリ2004年11月1日

「主は『わたしの恵みは、あなたに十分である。
というのは、わたしの力は、弱さのうちに完全に現れるからである。』
と言われたのです。」第二コリント12:9


<墓場と丸い背中@クニシゲさん撮影>




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