駅に住む僕


いつからだったか忘れた。
僕は駅の中で生活するようになった。
小さい時は親切な人たちが僕を育ててくれた。
でもみんないなくなった。
一番優しかったおばあさんは死んでしまった。
僕は色んな所を歩いて、寝やすいところで寝た。
駅はとてもいい所だと分かって住むようになった。
それはいつだったろう。
もう思い出せない。
ずっと前。
とにかくずっと前。
僕はいっぱい生きてきた。
僕は今日のご飯を探している。
ご飯は好きだ。
僕はすぐお腹が減る。
一日食べないともうお腹が減っている。
何か食べたいと思う。
駅には人がたくさんいる。
優しそうな人や、食べるものを持っている人に僕は近づく。
僕はうまくしゃべれないのだけど、がんばって欲しい振りをする。
そうすると一日に一回くらいは、食べ物をくれる人がいる。
たまにたくさんもらえる日がある。
たまにもらえない日がある。
でも僕は生きることができるので嬉しい。
おばあさんが教えてくれた一番優しい人にお礼を言う。
こう言う。
神様ありがとう。
紙切れに戻る

しょんぼりマユゲ表紙に戻る




[★高収入が可能!WEBデザインのプロになってみない?! Click Here! 自宅で仕事がしたい人必見! Click Here!]
[ CGIレンタルサービス | 100MBの無料HPスペース | 検索エンジン登録代行サービス ]
[ 初心者でも安心なレンタルサーバー。50MBで250円から。CGI・SSI・PHPが使えます。 ]


FC2 キャッシング 出会い 無料アクセス解析